Hello!
世の中でも少しずつ、NFTやブロックチェーンが実社会の中でどのような活用ができそうか、実際にされてきているかを話されることが増えてきました。
24karatは、NFTやトークンといった仕組みを、短期的な投機目標ではなく、ブランドとファンの長期的な関係作りに活用することを目指しています。
そんな我々が刺激を受けたものとして、Scott GallowayとArun Sundararajanの書いたコラムを紹介したいと思います。
“NFT Unpack” by Scott Galloway
日本ではGAFAについての本で知名度も高いScottが最近NFTについて話す機会が増えているようです。この記事の中で、NFT自体のバブルが2021年でひと段落していること、投機的な動きは落ち着いていくだろうことを分析しつつ、NFTの本質はScarcity(希少性)とAuthenticity(真正性)をデジタルの世界にもたらすこと、そしてその二つの要素は古来から人間の本能に訴えるものだと書いています。
具体的に幾つかのケースが紹介されていますが、その中の一つ、「Brands」においては、希少性と真正性こそブランドだと言い切っています。例えば人々がどれだけブランドのロゴを気にするか見ればわかるはずだ、と。これまでリアル中心に作られてきたブランドビジネスが、この希少性と真正性という要素を活用することで、ユーザーがより熱狂するデジタルが融合した新しい体験が生まれていく、と記事の中で予想されています。
https://hbr.org/2022/02/how-your-brand-should-use-nfts
“How Your Brand Should Use NFTs” by Arun Sundararajan
ニューヨーク大学のStern School of BusinessのArunは、よりブランドというケースに踏み込んで、NFTについてリアルとデジタルの体験を融合させるツールとしての道筋を示しています。記事に感銘を受けたのでLinkedin経由でアプローチしたところ、なんと直接話を聞くこともできました!
記事では、以下のステップによる実験、進化が推奨されています。1. キャンベルやコカ・コーラが行っているようなデジタルコレクションとしてのNFTアイテムを出しながら、ブランドコミュニティと連携していく。ユーザーロイヤリティを高める手段として活用する。2. NFTアイテムをブランドのリアルの製品と紐付けた体験にしていく。例えば製品を買ったらプラスでNFTアイテムがついてきたり、イベントを行ったり。3. よりデジタルに、メタバースでの体験に進化させる。
特に記事の最後に述べられている、NFTがオープンシーでどれだけ高値で売れるかではなく、製品とユーザー体験がより良くなる未来を作るという目的でのKPIを設定してNFT活用の実験に取り組むべきという部分は、24karatとして非常に共感しました。
活用法については様々な議論が巻き起こっているNFTやブロックチェーンですが、ユーザーが楽しくなる、ワクワクする体験を作っていけば自ずと世の中に定着した技術となっていくのではないでしょうか。
24karatが作っていくブランドとの事例に今後もご期待ください!
Thank you, professor!!!